PCネットワークサポートブログ

2021.11.08

メールアドレス乗っ取り

先日、「メールが送信できない」というお問い合わせをいただきました。
社内で一つのメールアドレスを共有しており、すべてのPCからメールが送信できないというものです。
以前の記事、メールが送れない!でも書いたことがありましたが、ここまではよくあるトラブルです。
大抵はサーバーの容量超過や送信の認証設定変更で解決するのですが、今回はそうは行きませんでした。

まず、すべてのPCからメールが送信できないため、サーバー上のトラブルである可能性が高いです。
ですが、そのような障害情報も見当たりませんし、送信はできないけれど受信は問題ないため、サーバー障害の可能性は早々に消えました。

次に試したのが、Webメールでの送信。
一部のメールサーバーにはWebメールと言う機能があり、メールソフト(Outlook等)を使用せずに、インターネット上から直接メールが使用できるものがあります。GmailやYahooメール等がそれですね。
そして、Webメールからの送信は問題なしでした。

最後に、一番可能性が低かったですが、一番あってほしくなかった可能性について、直接問い合わせを行ってもらいました。(これはお客様の契約情報に関わるので、第三者である我々ではなく、契約者様自身に問い合わせて頂く必要があります。)
そこで得た回答が「送信ブロック
つまり、メールサーバーでわざとメール送信を止めていたとのこと。
理由は、メールの大量送信でした。

なぜこのようなことが起こるのか?
おそらくですが、メールの認証情報が第三者に窃取されて、迷惑メール送信の踏み台にされていたのでしょう。
迷惑メールは、1分間に何千通、何万通と機械的にメールを送信するので、メールサーバに多大な負荷をかけます。これによりサービスを止められていたわけです。
すぐに送信ブロックを解除してもらい、速やかにメールのパスワードを変更しました。(それでもタイムラグがあるため、ほぼ丸一日メールが使えない状態でした。)

そもそもメール情報を盗まれた原因ですが、あくまで憶測になりますが、古いメールソフトを使用されていたことが原因ではないかと思います。
「使い慣れている」という一点で、未だにWindows Live MailというWindows7由来のソフトを使用されている方も多いです。
もう10年以上前のソフトですので、セキュリティが甘いのは当然ですね。
もちろん、すぐにソフトの使用を中止していただき、新しいメールソフトに乗り換えていただきました。

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