PCネットワークサポートブログ
2026.09.29
AIの正しい使い方とは?情報漏洩を防ぐ3つの注意点と便利なカスタマイズ術
結論として、①個人情報・機密情報を入力しない、②公式サイト・アプリを利用する、③学習利用の設定をオフにする、の3点を徹底することが重要です。
最近、どこに行ってもAIの話を耳にしますよね。
で、皆さんはAIの「正しい使い方」ってご存じですか?
実は、「絶対にこれが正しい!」という使い方はほとんどありません。
ただ、数少ない"絶対"の1つが「情報漏洩をしないこと」です。
そしてもう1つ、やっておくと得をするのが「AIのカスタマイズ」です。
私自身、AIを使っていて「最初から知っていれば遠回りせずに済んだのに…」と思ったことが何度もあります。
今回はそのあたりの実体験も交えながら書いていきます。
目次
1. AIでいちばん気をつけたいのは「情報漏洩」
2. AIを安全に使うための3つの注意点
3. AIの答えはたまに平気でウソをつく
4. AIを便利に使うコツは「カスタマイズ」
5. まとめ
AIでいちばん気をつけたいのは「情報漏洩」
どれだけ上手に使っていても、使っていなくても、情報漏洩だけは細心の注意を払わないといけません。
意外と知られていないのですが、ChatGPTやClaude、Geminiなどに打ち込んだ内容は、すべて提供元の会社のサーバーに送られています。しかも、プランや設定によってはAIの学習にも使われます。
普段それが目に見えることはまずありません。
ただ、提供元の設定ミスや不具合、非公式アプリに情報を抜かれる、といったリスクはゼロではないんです。
実際、こんなことが起きています。
時期 サービス 何が起きたか
2023年3月 ChatGPT 不具合で、他人のチャット履歴のタイトルが一時的に見える状態に
2023年 ChatGPT 大手企業の社員が社外秘のソースコードを入力してしまい、社内でAI利用が制限された
2025年8月 Grok 共有機能で作った会話のリンクが、Google検索に表示されていた
2つ目は、AI側ではなく使う人側のミスです。
「AIの会社がしっかりしていれば大丈夫」というわけではない、というのがポイントですね。
AIを安全に使うための3つの注意点
とはいえ、怖がりすぎる必要はありません。
次の3つを押さえておけば、基本的には安全に使えます。
① 個人情報や社外秘の情報は入れない
名前、住所、電話番号、お客さんの情報、社内の資料などは入力しないようにしましょう。どうしても必要なときは「A社」「Bさん」のように伏せておけばOKです。
② 非公式アプリは使わない
「ChatGPTが無料で使える!」みたいなよく分からないアプリは避けて、公式サイトか公式アプリから使いましょう。
③ 無料版は「学習されるもの」と思って使う
多くのサービスでは、設定から学習をオフにできます。一度、設定画面をのぞいてみてください。
ちなみに法人向けのプランは、原則として学習に使わない仕組みのものが多いです。ただ条件はサービスによって違うので、仕事で使うなら会社のルールと各サービスの規約を確認しておくと安心です。
AIの答えはたまに平気でウソをつく
もう1つ、ぜひ知っておいてほしいのがこれ。
AIは、間違ったことをさも本当のように答えることがあります。「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。
文章がきれいなぶん、間違っていても気づきにくいのがやっかいなところ。
特に次のあたりは、公式サイトなどで一度確認してから使うのがおすすめです。
- 数字・日付・金額
- 人名や会社名、商品名
- 法律や制度の話
- 医療・健康の話
■【実体験】1か月放置していたUnityの起動エラーが、秒で直った話
ウソとまではいかなくても、AIの答えが「的外れ」なことはよくあります。
個人的にUnity(ゲームなどを作るための開発ツール)を使っているのですが、ある日突然、起動しなくなりました。
さっそくAIに症状を伝えて聞いてみたものの、返ってくるのは一般的に考えられる対処法ばかり。
・セキュリティソフトを無効にしてみる
・グラフィックドライバーを再インストールする
・AMDのグラフィックボードを使っているので、AMDのドライバーソフト「Adrenalin」を再インストールする
一通り試しましたが、まったく効果なし。
なかなか解決しないまま、気づけば約1か月放置していました。
そこで、AIに「似た事例がないか探して」と頼んでみました。
すると、海外の掲示板Redditで同じ症状の報告が見つかりました。
原因として挙がっていたのは、iPhoneの写真形式(HEIC)をWindowsで扱うための、とあるソフト。そのソフトの影響で、Unityの起動に必要なファイル(DLL)がうまく読み込めず、クラッシュしていたようです。
まさかUnityとまったく関係なさそうな画像のソフトが原因とは……。
該当のアプリを消してみると……あっさり起動。
1か月悩んでいた問題が、秒で解決です。
……え、最初からそれでよかったやん。
AIは何も言わないと、知っている知識の中から「一般的にありそうな答え」を返してきがちです。
一般的な対処法で直らないときは、「同じ症状の事例を検索して」「情報源を示して」と一言添えるのがおすすめです。遠回りせずに済むかもしれません。
AIを便利に使うコツは「カスタマイズ」
ここまで「やっちゃダメなこと」ばかり書いてきましたが、「やったほうがいいこと」もあります。
それがAIのカスタマイズです。
普通にチャットするだけでも便利なんですが、
「なんか微妙に使いづらい」
「欲しい答えと違うのが返ってくる」
と感じたこと、ありませんか?
■【実体験】画像生成で修正ラリーが止まらなかった話
私もまさにそれでした。
AIで画像を作ったときのことです。
まずレイアウトを修正してもらい、次に文字を修正。
全体の色味を調整したら、今度は色味とレイアウトが合わなくなったので、また修正。
そうしたら文字が崩れたので、また修正……。
1か所直すと別のところがずれる、の繰り返しでした。
そこで、レイアウト・文字・色味など「こうしてほしい」という条件を、最初にプロンプトとしてまとめて伝えてみました。
すると、一発で思いどおりの画像が出てきました。
あれだけ続いた修正ラリーは何だったのか……。
■【実体験】資料作成で毎回同じ修正をしていた話
資料作成でも似たようなことがありました。
AIに「資料作って」と頼むと、確かに作ってはくれます。
でも、毎回形式がバラバラなんです。そのたびに「ここはこう直して」とラリーして、さらに「会社のロゴが入ってない」「これも追記して」と細かい修正を繰り返す。
毎回同じことを言っていました。
そこで、毎回伝えていた内容をプロンプト(AIへの指示文)としてまとめ、最初からAIに覚えさせるようにしました。
すると、最初から形式がそろった資料が出てくるようになり、修正のラリーが大幅に減りました。
■カスタマイズのやり方
AIには、回答のクセをあらかじめ指定しておける設定があります。ChatGPTなら「カスタム指示」、ほかのAIでも「個人設定」のような名前で用意されていることが多いです(名前や場所はアップデートで変わるので、設定画面で探してみてください)。
ここに書いておくと、毎回の会話で自動的にそのルールを守ってくれます。
たとえばこんな感じです。
こうしてほしい 設定に書く文章の例
分かりやすく 質問には簡潔かつ矛盾のないように説明すること
結論から 回答はまず結論を出し、その後に説明すること
間違いを減らす あいまいな情報は推測で補わず、分からないときは「分からない」と答えること。情報源があれば示すこと
専門用語を減らす 専門用語を使うときは、簡単な説明を添えること
これだけで、「一発でいいのが出ないな〜」という微妙な回答がぐっと減ります。
コツは、「毎回言っていること」をそのまま書いておくことです。
画像生成や資料作成の例のように、同じような修正を何度もお願いしているなら、それはカスタマイズに入れるサインです。
ひとつだけ注意。
「情報源を示して」と頼んでも、AIが出してくる情報源そのものが間違っていることがあります。大事なところは、リンク先まで見に行くクセをつけておきましょう。
まとめ
最後にざっくりまとめます。
- 個人情報・社外秘の情報は入力しない
- 非公式アプリは使わない
- 学習の設定は一度確認しておく
- AIの答えはうのみにしない(一般論で解決しないときは「事例を検索して」と頼む)
- 条件は小出しにせず、最初にまとめて伝える
- 毎回言っていることは、カスタマイズに入れておく
これからAIを触る方も、ちょっと触っただけの方も、まずは設定画面を開いて、上の例を1つ入れてみてください。
いつもの質問をもう一回投げてみると、違いが分かると思います。
安全に気をつけつつ、良い回答をバンバンもらっちゃいましょう!







