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2022.02.25

その写真、ネットにアップして大丈夫?

1996年にスマホが世に出てからはや四半世紀。

歩きスマホなんて言葉が社会問題になるほどに近年スマホが爆発的に普及しているのは皆さんご承知の通りですが、
2021年の内閣府の消費動向調査の結果を見ると、2人以上世帯でのスマートフォンの普及率は約89%となっており、
家族と一緒に暮らしている人の場合、なんと9割近い人がスマホを持っているという驚きの結果になっています。
 
また、最近のスマホに搭載されているカメラの機能も年々高性能になっています。
機種によっては1つのスマホに複数のレンズを搭載しているものもあり、一昔前なら一眼レフのカメラを持って写真を撮りに行っていた人たちも、
「これだけキレイに撮れるんなら、普段出かけるときはいつも持ち歩いてるものだし、もうスマホで撮ったらいいんじゃないの?」
と感じている人も結構多いのではないかと思います。
 
それに2017年にはユーキャンの新語・流行語大賞に「インスタ映え」なんて言葉が選ばれましたが、
やっぱり上手く撮れた写真はブログやSNSにアップして、他の人から「いいね!」って言ってもらいたいですよね!
 
でもちょっと待ってください。その写真、そのままネットにアップしちゃってほんとに大丈夫ですか?
 
実は携帯電話やデジタルカメラで撮った写真には画像データ以外にも「EXIF」と呼ばれる様々な情報が保存されています。
EXIF情報は、どういう設定で撮影されたかということが後からわかるように、自動的に記録されるものなのですが、
その情報の中にはその写真をどんな機種で撮ったかだけではなく、「いつ」「どこで」撮ったかということまでもが含まれています。
つまり、撮影した写真をネット上にアップすることで、知らず知らずのうちに自分のプライバシー情報を自分からインターネット上に公開しているかもしれないんです。
 
もしこのことを知らずに、自宅で自分の誕生日パーティを撮影した写真と記事を一緒にブログにアップしたとしましょう。
この場合、写真に含まれるEXIF情報と誕生日の記事の内容を照らし合わせることで、「自分の家の場所」と「自分の誕生日」という情報が一緒に公開されてしまうことになります。
個人情報の取り扱いについて色々と気を使わなければならなくなった現代で、これは由々しき事態です。
 
 
そこで個人的に気になったので最近よく使われているSNSツールが、EXIF情報をどういう風に取り扱っているかを調べてみました。
その結果、2022年2月の時点で「Instagram」「Twitter」「Facebook」「LINE」といったSNSツールでは、
EXIF情報は画像をアップするときに自動的に削除される機能がついているということがわかりました。
ただしブログやホームページにアップするときは、EXIF情報がそのまま残った状態でアップされることがありますので、この場合は注意が必要です。
 
 
こうやって聞くと厄介そうなEXIFですが、実は意外と簡単に削除することができます。
Windowsの場合、写真ファイルを選んで右クリックでメニューを呼び出し、プロパティを開いて「プロパティや個人情報を削除」をクリックするだけです。
 
 
 
 
この他にもインターネット上にはEXIF情報を削除してくれるサービスを無料で行っているサイトもいっぱいありますし、
写真を加工して保存し直す時にEXIF情報を削除する設定がある画像編集ソフトもありますので、気になる方は一度検索してみてください。
 
ここまで色々とEXIF情報の危険性を書いてきましたが、EXIF情報自体は自分で写真を管理している人にとっては非常に役に立つ情報で、後から写真の分類をするために必要なものです。
本当に気を付けなければいけないことは、「自分で撮った写真をネット上にアップするときは、EXIF情報を削除してからにしよう」ということです。
 
 
正しい知識を身につけて、安全で安心な写真ライフを楽しみましょう。

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