PCネットワークサポートブログ

2021.05.10

無線LANについて

無線LAN(Wi-Fi)、便利ですね。
特に最近は、ノートPCやタブレットの需要が増え、無線LANを導入されている事務所も増えてきました。
アクセスポイント(無線LAN機器)も手軽に導入できるものが増え、5GHz帯と呼ばれる高速な通信もかなり普及してきており、お客様ご自身が導入されることもあるかと思います。

基本的にはそのまま導入していただいて問題ないのですが、いくつかのケースにおいて気をつけるべき点があります。
事務所が広かったり、複数階に渡っている場合、アクセスポイントが1つでは電波が十分に届かない場合があります。
この場合、2台以上のアクセスポイントを設置する場合が多いのですが、この際に気をつけていただきたいのがIPアドレスの競合電波干渉です。

IPアドレスの競合について
アクセスポイントに限らず、ネットワーク機器には、IPアドレスと言われるネットワーク上の住所の情報が必要となります。
このIPアドレスですが、同一ネットワーク上で同じIPアドレスは存在できないというルールがあります。
仮に同一ネットワーク上で同じIPアドレスを持つ機器が2つ以上存在する場合、ネットワークが混乱して通信ができなくなってしまいます(IPアドレスの競合
アクセスポイントは、多くの場合標準IPアドレスを持っています。つまり、同じメーカーの機械を2つ以上、初期設定のまま設置してしまうと、それだけでIPアドレスの競合が起きる可能性があります。
複数台のアクセスポイントを設置したあとに、ネットワークが不安定になったという場合、アクセスポイントを初期設定のまま設置してしまったことが原因であることが多いです。

電波干渉について
無線LANは電波で通信する技術です。
無線LANに使用される電波帯は法律で決まっており、必然使用できる帯域も限られてきます。
無線LANがこれだけ普及してきている現在、隣も上階も下階も無線LANを使用しているというケースは珍しくはありません。
ここで問題になってくるのが、電波干渉です。
電波はその字の通り波です。波は波長を持っており、同じ波長同士の波がぶつかると競合を起こしてしまいます。無線LANの場合は、電波が干渉してしまうと、通信が非常に不安定になります。
特に使用するチャンネル数が少ない2.4GHz帯においてはよくあるトラブルです。 この場合、アクセスポイント側で使用するチャンネルを設定することで、ある程度干渉を和らげることができる場合があります。

上記いずれの場合も、機器側での設定が必要となってきます。
また、機器自体も家庭用ではなくて業務用を使用したほうが良いケース、家庭用でも問題がないケース等、お客様の環境によっていろいろなパターンが考えられますので、無線LANでお困りの際は一度ご相談ください。

コメント

コメントフォーム

カレンダー

«5月»
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      

フィード

ブログ内検索