PCネットワークサポートブログ

2020.12.07

進化するウィルス

今年はコンピュータウィルスのEmotetが大流行していることは、先日のブログでもお伝えしました。
ところが、この11月頃から、このEmotetの進化版とも言えるウィルス、IcedID(アイスドアイディー)が流行の兆しを見せています。(実際には亜種等ではなく、別種のウィルスです)

EmotetはWordファイルが直接添付されて送られてきましたが、IcedIDはメールに添付された暗号化したzipファイルの形式で送られてきます。
暗号化されたzipファイルは、受信前のウィルス検知が非常に難しいです。
また、そのメールの文面は日本語で書かれており、日本国内をターゲットとしているようです。

IcedIDは、感染すると金融関連情報や資格情報等を盗み出す動きもします。
更に自分の存在を隠蔽し、その動きを悟られないように、密かに外部と交信し、情報を送信します。
その他の特徴はEmotetとよく似ているため、Emotetへの感染と勘違いして対処を行った場合、被害が拡大する恐れもあります。
ただし、冒頭でも記載していますが、EmotetとIcedIDは別種のウィルスですので、Emotet対策だけでは防御はできません。

コンピュータウィルスは、まず第一に感染させない対策を講じることが重要です。
UTMでネットワーク通信を保護し、万が一すり抜けてきたウィルスはコンピュータにインストールされているウィルス対策ソフトで対処、それでも万が一感染してしまった場合は、被害を最小限に食い止めることも重要になってきます。
リモートワーク等で社外のネットワークに繋ぐ機会も増えてきました。
セキュリティ対策のご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。

コメント

コメントフォーム