Canvaでデータを作成されるお客様へ
Canva(キャンバ)とは、オンラインでご利用いただけるグラフィックデザインツールです。
誰でも簡単にデザインを作成することができる頼もしいツールですが、
Canvaで作成したデータを思い通りに印刷するには少しコツが必要です。

印刷したら思ったのと違う!
ということが起こらないように、3つのケースをご紹介します。
ケース① ふちなし印刷ができない!?

データに塗り足しがないからふちなし印刷ができないってどういうこと!?
名刺やチラシで、紙いっぱいに色や写真を印刷したい場合、大きめに印刷してからまわりを3mmほどカットしています。
ご家庭のプリンターのように、データそのものを拡大して対応することもできますが、
その方法だと、大切な文字や写真が切れてしまうことがあります。
印刷用のデータを作るときは、最初から「少し余分な部分(塗り足し)」をつけておくのがポイントです!
Canvaでふちなし印刷のデータを作る
Canvaでふちなし印刷のデータを作る(塗り足しを作る)ために、「塗り足し領域を表示する」機能を使用します。
「塗り足し領域を表示する」と余白が生まれます。
この部分にデータがあれば(色がついていれば)OKです!
下のデータは塗り足し領域にデータがない状態です。
端まで印刷したい背景や写真などを引き伸ばして完成です✨️
ふちなし印刷のデータをダウンロードする
ふちなし印刷のデータをダウンロードする時は右上の「共有」から「ダウンロード」します。
その時に・・・
「ファイルの種類」を「PDF(印刷)」にするのと「トリムマークと塗り足し」にチェックを入れて、
塗り足しのある状態でダウンロードするのをお忘れなく🙆♀️
ケース② 印刷したら色が暗い!?

データの形式がRGBだから印刷すると暗くなるってどういうこと!?
パソコンの画面ではきれいに見えていたのに、印刷したら「なんかくすんでる…?」と感じたことはありませんか?
それは、モニターと印刷では「色のルール」がまったく異なるからです。
モニターは“光(RGB)”の色で、印刷は“インク(CMYK)”の色で表現されています。
再現できる色の領域(色域)が異なるため、鮮やかで明るい色ほど、印刷では再現が難しくなります。
そのため、印刷に適した色でデータを作成することが、仕上がりの美しさを左右します。
Canvaの編集画面で見るだけでなく、印刷前にPDFや試し刷りでご確認いただくことをおすすめします。
💡 鮮やかな赤やオレンジは茶色寄りに、鮮やかな青はネイビーや藍色寄りに、鮮やかな緑はカーキ寄りに仕上がります。
CMYK(印刷用)のデータをダウンロードする(有料プランのみ)
ふちなし印刷のデータをダウンロードする時と同じように右上の「共有」から「ダウンロード」します。
同じように「ファイルの種類」を「PDF(印刷)」にするのと「トリムマークと塗り足し」にチェックを入れて、
「カラープロファイル」を「CMYK(プロフェッショナル品質の印刷に最適)」に設定してください。
※RGB形式のデータをお持ち込みいただいた場合はベンハウスでCMYK形式に変換して印刷いたします。
ケース③ 比率が違うってどういうこと!?

データの比率が違うから余白が出るってどういうこと!?
例えば名刺の場合・・・
Canvaは海外企業のサービスなので、テンプレートも海外仕様です。
上の名刺(US(縦))、名刺(US(横))は日本の一般的な名刺サイズと少し異なります。
Canvaの無料プランでは、デザインのサイズをあとから変更することができません。
そのため、デザインを作り始める前に、
印刷したいサイズや比率と、Canvaで設定するデータのサイズが合っているかをご確認ください。
たとえばポスターとして大きく印刷したい時、もし原寸サイズで作るのが難しい場合でも、
比率の近いサイズで作成しておけば、印刷時にバランスよく拡大できます。
『A1』で印刷するなら『A3』などのAサイズ、
『B1』で印刷するなら『B4』などのBサイズでデータを作っておくと、仕上がりがキレイになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Canvaは、どなたでも簡単にデザインを作成できる便利なツールですが、印刷時にはいくつか気をつけたいポイントがあります。
このページでは「ふちなし印刷」「色の再現性」「サイズや比率の違い」など、特にご質問の多い3つのポイントをご紹介いたしました。
仕上がりをより美しくするためには、印刷用データの作成時に少しだけ工夫が必要です。
ぜひご参考のうえ、データ作成やご入稿の際にお役立ていただければ幸いです。
ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。