PCネットワークサポートブログ

2024.02.07

USBメモリの取り扱いについて

私の好きな魚第一位ぐらいにイサキ(イサギ)があるのですが、最近無性に食べたくなっています。
旬は春~夏ぐらいなのでもう少し先なのですが、今年はなんだか温かいから早めに出てこないかなとか都合の良い事ばかり考えています。
とか思っていたら、急に寒くなって関東では大雪が降ったり、インフルエンザが大流行していたりで、皆様体調には十分注意をしてください。
あ、イサキは見かけたら即買ってアクアパッツァにでもしようかなと。魚屋さん、入荷情報お待ちしています。できれば1尾丸々で。

さて、本日の話題。
私も普段からお客様にご案内していますし、ちょうど1年ぐらい前に、12番が記事にしていましたが改めて注意喚起となります。
今回はUSBメモリについてです。

USBメモリ、便利ですよね。やはり便利、安い、と言う理由で非常に多くの企業、個人で利用されています。私も活用しています。
一方で、そのお手軽さから安易にデータをコピーして持ち出したり、USBメモリ経由でのウィルス感染が起こる等の問題も発生するため、企業として使用を禁止しているようなところもあります。
USBメモリ経由でのウィルス感染、またはデータ漏えいに関しては、また別の機会にお話するとして、本日は単純に「USBメモリって物理的にどうなん?」ってあたりをお話します。
最初に断っておきますが、「USBメモリ使うな!」と言いたいわけではありません。特性を知ってから適切にお使いくださいね、というお話です。
(半導体やコンピュータのデータに関して、簡単に説明しています。詳しい仕組みを端折っていますので、多少表現として間違っている部分があるかと思いますがご容赦ください)

さて、年間通していただく案件の中に「USBメモリが読めなくなった」というものがあります。2~3ヶ月に1回ぐらいあるかもしれません。

原因は様々ですが、共通して言われるのが「USBメモリ内のデータが無いと困る」というものです。
そしてこの相談を受けるということは、そのデータがUSBメモリの中にしか存在していなかった、つまりバックアップが無いという状態です。
USBメモリをデータの一時的な保存先としてではなく、完全に永久的な保存先として使用しているパターンですね。正直非常に危険です。
以前からバックアップの3-2-1のルールというものをご案内しているのですが、USBメモリ自体をこの「3」に当てはめる事自体も危険だと考えます。

ここで、USBメモリの弱点について挙げてみます。利点は皆さんすぐ思いつくと思います。

  1. 頻繁に抜き挿ししていると、コネクタを物理的に破損する可能性がある
  2. 静電気に弱い
  3. しばらく使っていないとデータが自然に消える

3番については意外に思われた方もいるかも知れません。
あとは物理的に小さいので失くしやすいとか、書き込みや読み込みが簡単な分、ウィルス感染しやすいとかですかね。
実は水に濡れたりしても意外と平気だったりします。もちろんしっかり乾かしてから使うという前提ですが。

それでは上記3番について、USBメモリは、いわゆるフラッシュメモリ、不揮発性メモリと言われるものです。簡単に言うと、半導体の中に電子を保持してデータを保存しています。
コンピュータのデータは0と1の組み合わせで出来ているのですが、この0か1かを電子の状態で判断しているということです。
つまり、電子の状態が変わってしまうとデータの内容も変わってしまいますし、電子が無くなってしまうとデータは消失します。もちろんある程度であればエラー訂正ができるような仕組みがあるのですが、このエラー訂正で修正できないレベルで電子が失われると終わりです。どうしようもありません。
これがフラッシュメモリのデータ復旧は難しいと言われる理由です。
そしてフラッシュメモリ内の電子は自然と抜けていきます。

むかーし、ファミコンのソフトでセーブデータが消えたというような経験をされた方、ファミコンのセーブデータも不揮発性メモリ+内蔵電池という仕組みで保存されています。(当時はフラッシュメモリが無かったので、不揮発性メモリに電気を供給する電池が必要でした)
USBメモリも、このファミコンカセットの電池が切れた状態と同じになると言うことです。(電池が切れた!→電子が無くなった!→データが無くなった!)

USBメモリのデータ保存期間は、長くて5年程と言われています(超高品質のものは10年というものもあるようですが)
また、落としたり壊したりするリスクを考えると、やはりUSBメモリをメインの保存先にするのは危険です。
あくまで「データを一時的に保存して持ち歩く用」と割り切って使用しましょう。

「じゃあデータ保存はどうしたらいいん?」というご相談は、ぜひ弊社の営業へ。

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